インタラクティブ動画は、視聴者自身が触ることができる動画のことです。
近年、Webサイトに埋め込んだり、Eラーニングで活用されるなど、様々な用途で導入が広がっています。
今回は、インタラクティブ動画の内容や注目される背景、活用メリット、作成方法などを紹介します。
インタラクティブ動画とは、動画の中にタップやクリックできる仕掛けを組み込み、視聴者が動画視聴以外にもアクションを起こせるように作られた動画のことです。
視聴者は、受動的に動画を視聴するのではなく、自分の意思でさらに情報を取得したり、自分でストーリーを選ぶことが可能になり、視聴者により良い体験を提供することが可能になります。
インタラクティブ動画は、ECサイトやランディングページへの誘導、試着やシミュレーション等の擬似体験、営業・接客などのシーンで活用されており、今後多くの業界での利用の拡大が予想されています。
インタラクティブ動画が注目される最大の理由は、動画は視聴するものという従来の概念を覆すものであるためです。
視聴者が動画を視聴するだけでなく、そこから様々なアクションを起こせるため、ストレスを感じにくく、そこから行動を誘発することも可能であることから大きな投資対効果も見込めます。
インタラクティブ動画が注目される背景としては、スマホ普及率が上がり、動画を視聴する行動が一般的になっていることと、2020年に5Gの商用利用が可能になり、データ容量が大きな動画であってもストレスなく視聴できるようになったことがあります。
視聴者と双方向のコミュニケーションを元に、その人に最適な情報やコンテンツを提供し、次のアクションに繋げられる手段として、インタラクティブ動画が注目され、今後さらなる活用が予想されています。
BtoBにおけるインタラクティブ動画の活用シーン例を4つ紹介します。
インタラクティブ動画を製品のサービスサイトやランディングページに埋め込んで、視聴者に動画を視聴・体験してもらうことで自然と商材の理解を深めつつ、興味関心を高められます。
BtoBでも様々な業界で活用されており、動画視聴後に資料請求やお問い合わせなどのコンバージョンに誘導することが可能です。
展示会にて、顧客に製品を説明する際、一方的に動画を見てもらうだけでは、なかなか興味を持ってもらうことは難しいです。
そこで、展示会にディスプレイを設置し、顧客に操作してもらいながら、製品の説明を行ったり接客することで、興味を持ってもらえる可能性が高まります。
展示会は、一度にたくさんのサービスの説明を聞くからこそ、課題を持っている人にきちんとサービスの魅力や機能を説明することに、インタラクティブ動画は適しています。
インタラクティブ動画では、動画の中で選択形式でクイズや出題して、視聴者が回答する仕掛けや、コンテンツに分岐を作って、視聴者に自身に選ばせることも可能です。
オンラインセミナーの代替として、インタラクティブ動画を顧客に送付し、情報収集に役立ててもらう使い方をすることも可能です。
インタラクティブ動画を活用するメリットを紹介します。
インタラクティブ動画を活用する最大のメリットは、顧客にコンテンツを操作してもらい、一方的に情報を発信するのではなく、顧客に必要な情報を届けることで、商材理解や態度変容を促すことです。
顧客がポップアップの解説で専門用語等の知識を習得したり、知りたい情報を選んで取得するなど、1人1人に合わせたコンテンツを提供できるため、特に専門性の高い商材やまだ市場にあまり無い商材を理解してもらうことに適しています。
インタラクティブ動画は、これまでの一方的な情報発信から、双方向のコミュニケーションを行えるという新しい視聴体験を提供します。
視聴者は、知りたい情報が手に入りやすくなるのでストレスを感じにくくなり、かつ新しい視聴体験によって、高揚感や満足感を感じやすくなります。
視聴体験の向上や視聴時間の向上などによって、製品へのエンゲージメント向上が期待できます。
インタラクティブ動画は、視聴者自身が操作しながら動画を視聴するため、自然と製品理解が深まります。
また、動画の最後にCTAを設定することで、購買意欲を高めた状態で、コンバージョンへと繋がりやすくなることから、ただの動画よりもコンバージョン転換率が高くなることが期待できます。
インタラクティブ動画を作成するツールや方法によって異なりますが、平均視聴時間や流入経路、離脱場所、操作内容などの視聴状況の解析データを取得できます。
どのポイントで離脱されたのか、どういった内容であれば期待する動きをしてくれるのかなどの仮説を検証しやすく、コンテンツやクリエイティブの改善に繋げられます。
インタラクティブ動画を作成する際の流れを紹介します。
まずはその動画を通して、どういうことを実現したいのか、誰にどのようなメッセージを伝えたいのかを明確にします。
自社サービスの認知度を高めたい、自社の採用に繋げたい、商品の購入に繋げたいなど、目的を整理するとともに、ターゲットもできる限り具体的に絞り込んでください。
ただ、通常の動画ではなく、インタラクティブ動画で作成する目的まで設定しなければ、ただ費用がかかってしまうだけなので、インタラクティブ動画を作ることが目的にならないようにしてください。
目的やターゲットを整理できたら、動画の内容を決定します。
優先して伝えるべきことを整理して、動画の構成やシナリオ、絵コンテなどを作成します。
また、どういったインタラクティブ要素を設けるのかもこのタイミングで考えておくと良いです。
絵コンテに沿って、撮影を行います。
インタラクティブ動画の場合は、視聴者に操作してもらう必要があるので、次々にシーンが変わるような動画は合いませんので、視聴者に操作してもらうことを意識した上で撮影してください。
動画の撮影が終了したら、専用のツールを活用して、ボタンの設置やリンクの設定などのインタラクティブ化を行います。
一通り編集が完了したら、実際に機能が問題なく利用できるかを確認した上で公開してください。
インタラクティブ動画公開後は、より良い視聴体験を提供できるように、視聴データを元に改善点を分析します。
その動画の目的を達成できるように、改善を重ねて、動画を運用することが重要です。
今回は、インタラクティブ動画の活用メリットや活用シーン、作成方法などを紹介しました。
自社採用や自社サービスの認知拡大の目的であればインタラクティブ動画は効果的ですが、自社サービスの使い方や価値をより理解してもらうという目的であれば、「インタラクティブデモ」の方がおすすめです。
PLAINERは、誰でもノーコードでソフトウェアを複製・カスタマイズしたデモコンテンツを制作し、顧客への提供とアクセス解析を可能にするサービスです。
プロダクトの画面をキャプチャするだけで誰でも簡単にインタラクティブデモを制作できるので、これまで製品デモの制作や管理にかかっていた工数を大幅に削減できます。
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