自社サービスをより多くの方に認知してもらい、機能や利用メリットを分かりやすく伝える方法を検討している方におすすめなのが、サービス紹介動画です。
サービス紹介動画は、短い時間の中に、自社が訴求したいメッセージを入れ込んで、映像や音楽、演出などを活用して、分かりやすく情報を届けられます。
BtoBのクラウドサービス事業者でも、動画を活用する企業が増えており、今後ますます利用する企業が増えることが予想されています。
今回は、サービス紹介動画の特徴や利用メリット、作成時のポイント、企業事例などを紹介します。
サービス紹介動画とは、サービスの特徴や利用メリット、機能などを紹介することを目的に作成された動画のことです。
無形商材のサービスは、実際に操作したり、活用しなければ、そのサービスの価値を理解することは難しいです。
そこで、動画を通して、視覚情報や聴覚情報を元に、分かりやすくそのサービスの価値を訴求できることから、多くの企業において、サービス紹介動画が活用されています。
作成したサービス紹介動画は、テレビCM、タクシー広告、SNS広告、Youtube掲載など、様々なチャネルで活用されます。
サービス紹介動画には、下記のような特徴があります。
・アニメーションや俳優を活用して、視覚的に表現できる
・そのサービスの具体的な活用シーンのイメージを伝えられる
・サービスの実際の画面や操作する様子を見せられる
・サービス導入の効果を具体的に伝えられる
・サービスの説明だけでなく、サービスを作った背景や目的も伝えられる
・音楽や映像で、サービス名やロゴを強調できる
映像だからこそ、伝えられる情報量は、文字や画像より多いです。
映像・音楽・テロップ・演出などを活用して、訴求したい情報を伝えられます。
サービス紹介動画を作成することで、下記のようなメリットを期待できます。
Forrester Research社が発表した「Is 1 Minute of Video Really Worth 1.8 Million Words?」によると、1分間の動画で伝えられる情報は、180万語の文字量にも及ぶとのことです。
動画を活用することで、文字や画像だけでは伝えきれない情報を短い時間で伝えられます。
無形商材は、価値が伝わりづらいからこそ、動画を活用することの必要性が高いです。
特徴的なサービス紹介動画で、顧客との接触頻度が高ければ、認知してもらえる可能性が高まります。
2018年、営業に特化したWeb会議システム「bellFace」は、俳優の照英さんを起用し、「ヒラメ筋」を見せるサービス紹介動画をテレビCMにて放映したところ、一気に認知度が高まり、実際にマーケティング活動や営業活動にも大きな反響がありました。
情報参照元:「ヒラメ筋」が話題のベルフェイスCM第3弾放映決定 照英さんが「雨が降っても会いに行く」と決め台詞を披露 | ベルフェイス株式会社
法人向け名刺管理サービスの「Sansan」は、2013年から俳優の松重豊さんを起用し、『それさぁ、早くいってよぉ〜』のコメントで、Sansanの必要性を訴求するテレビCMは、第51回ギャラクシー賞を受賞するなど、大きな反響があり、2025年現在でもシリーズ化して、CM放映が続けられています。
情報参照元:松重豊さんの『それさぁ、早くいってよぉ〜』で話題! SansanのTVCMが第51回ギャラクシー賞を受賞 | Sansan株式会社
ホワイトペーパーダウンロードや、展示会で軽くお話した見込み顧客の方に、サービス利用顧客へとナーチャリングするコンテンツとしてもサービス紹介動画は有用です。
まだサービスのことはきちんと理解できていない方に向けて、サービス紹介動画は、サービスの利用メリットや価値を分かりやすく伝えるため、興味を持ってもらえれば、商談獲得に繋げられます。
サービス紹介動画を作成する上でのデメリットとしては、「外注した場合はある程度の費用が必要となること」と「内製の場合は、期待したクオリティに達しないこと」などがあります。
外注した場合は、依頼する業者にもよりますが、数百万円ほどの必要が発生する可能性があります。
また、内製で制作する場合、未経験であれば、納得のいくクオリティでの制作は難しいので、不安があれば外注を検討することをおすすめします。
サービス紹介動画を作成する際のポイントを5つ紹介します。
サービス紹介動画を作成する上で、まず重要なことは、その動画を通して何を実現したいかの目的や、誰に情報を届けたいのかのターゲットを明確にすることです。
また、目的やターゲットはできる限り絞らなければ、情報が多すぎて伝えたい情報がぼやけてしまうので、その点にも注意が必要です。
ペルソナレベルまでターゲットを落とし込み、そこから企画を作成することをおすすめします。
訴求したいポイントは、できる限り絞り込んでください。
CMであれば、15秒や30秒と、限られた時間であるため、情報量が多すぎると、逆に記憶に残りません。
1で設定したターゲットに伝えたいメッセージを絞って、動画に入れてください。
サービス紹介動画を配信する媒体によって、視聴者が見る環境や態度が異なるので、事前にどの媒体で活用するものなのかを想定しておくと良いです。
不特定多数に配信するテレビCMなのか、ある程度ユーザー属性を絞って配信するSNS広告なのかによって、動画のテイストや内容も異なります。
事前にその動画をどう活用するかまで想定して作成してください。
サービス紹介動画は、短い時間の中で、視聴者の購買意欲を上げるためにも、ターゲットに合わせたシナリオやストーリーを設計することが非常に重要です。
最初の数秒でいかに動画に意識を向けてもらうかから、いかにサービスの必要性や導入メリットを理解してもらうかなど、絵コンテなどを作成した上で、撮影することがおすすめです。
撮影をする上で、より良い動画にするために、複数パターンで文言を変えるなどしながら、複数テイク撮影しておくと、後で編集する際に助かることが多いです。
また、編集に関してもナレーションやテロップ、音楽などを活用し、より伝えたいメッセージが伝わるような工夫をして、質の高い映像を作り上げましょう。
BtoBのクラウドサービスで、実際にサービス紹介動画を作成し、活用している事例を5つ紹介します。
画像引用元:SmartHRビデオライブラリ
クラウド人事労務ソフトの「SmartHR」は、SmarHの特徴や機能を紹介した動画、導入事例動画、解決できる課題を紹介した動画など、大きく3種類で、10本以上の動画を公開しています。
短い動画で2分弱、長い動画でも5分ほどと、実写とアニメーションと内容や用途に合わせた様々な種類の動画を活用しています。
画像引用元:【公式】クラウドサイン - YouTube
電子契約サービスのクラウドサインでは、テレビCMで放映した動画や、製品デモ動画、導入事例動画など、様々な種類のサービス紹介動画を40本以上公開しています。
こちらも実写とアニメーション、製品デモ(サービスの操作をキャプチャしたもの)をそれぞれ、活用しています。
画像引用元:ブランドムービー「かわる、はじまる Chatwork」| 【 10周年 】Chatwork
ビジネスチャットツール「Chatwork」は、サービス紹介動画をまとめたページ自体はありませんが、ブランドムービーや、動画制作プラットフォーム「Lumii Video Hub」を活用して作成したサービス紹介動画など、多数の動画コンテンツを活用しています。
画像引用元:株式会社HERP タクシー用[デジタルサイネージ動画] | 動画・映像制作の実績 | 動画幹事
採用管理システム「HERP ATS」では、SNS広告用や、タクシー広告用のサービス紹介動画を作成し、それぞれのチャネルで活用しています。
また、Youtubeにも動画を掲載しているので、指名検索でサービス情報に辿り着いた方も視聴できるようになっています。
SNS用とタクシー広告用では、動画のテイストが大きく異なるので、両方の作成を考えている企業は、参考になると思います。
画像引用元:【公式】Cloud CIRCUS クラウドサーカス - YouTube
デジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS(クラウドサーカス)」では、過去に指原莉乃を起用したCM動画を活用していた他、実写でのサービス紹介動画、製品動画など、様々な種類の動画コンテンツを活用しています。
実写とアニメーションを組み合わせたような動画もあり、様々な種類の動画コンテンツを作成したい企業の参考になります。
サービスを紹介するコンテンツとしては、動画の他にもデモがあります。
動画の場合は、製品のメリットや具体的な導入効果を訴求することに適しており、デモの場合は、製品の操作方法や機能の説明をすることに適しています。
そのため、動画とデモはそれぞれ適した使用用途がありますので、動画とデモの両方を作成して、目的に合わせて使い分けることがおすすめです。
サービス紹介動画と製品デモのそれぞれのコンテンツを、用途に合わせて使い分けることで、マーケティング活動や営業活動において、それぞれ価値を発揮してくれます。
今回は、サービス紹介動画の特徴や利用メリット、作成の際のポイント、企業事例などを紹介しました。
前述の通り、サービスのメリットや導入効果を訴求しているのはサービス紹介動画ですが、
サービスの操作方法や機能を紹介するのに適しているのは、デモコンテンツです。
ぜひ、サービス紹介動画と製品デモの両方を作成し、それぞれに適した活用を行い、マーケティング活動や営業活動のパフォーマンス向上に活かしてください。
PLAINERは、誰でもノーコードでソフトウェアを複製・カスタマイズしたデモコンテンツを制作し、顧客への提供とアクセス解析を可能にするサービスです。
サービス開始からfreee、Chatwork、ヌーラボなどの上場企業を含め、先進的なプロダクトを持つSaaS企業を中心に導入され、作成されたデモは10万人以上のユーザーに閲覧されています。
プロダクトの画面をキャプチャするだけで誰でも簡単に製品デモを制作できるので、これまで製品デモの制作や管理にかかっていた工数を大幅に削減できます。
製品デモをこれから制作を考えている企業様、製品デモの制作や運用に課題をお持ちの企業様は、ぜひサービス紹介資料をダウンロードいただくかお問い合わせください。