パートナーが使いこなすことで、製品が広がる。freeeが会計事務所向け教育プログラムをデモで作り直した理由

バックオフィスクラウド
利用プロダクト:freee会計
フリー株式会社
フリー株式会社は、「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げ、統合型クラウド会計ソフトfreee会計をはじめ、人事労務、申告、電子契約など多岐にわたるバックオフィスクラウドサービスを提供しています。個人事業主から法人まで、多様な事業者の生産性向上と成長を支援する統合型経営プラットフォームを展開しています。 同社では、会計事務所向けの習熟プログラムにPLAINERを活用されています。今回は、パートナー事業本部 パートナー会計申告戦略部 コンテンツ企画課の中谷 紗希様にお話を伺いました。
課題
動画で操作を解説していたが、初めて触れる方にとっては、見ただけで操作できるようにはならなかった
会計事務所からの操作に関する問い合わせには、サクセス担当者が個別に回答しており、工数がかかっていた
導入後の効果
実際に画面を操作しながら学べる形式になり、受講者が操作を理解し、自走して習得を進められるようになった
操作手順だけでなく、作成されるアウトプットまで確認できるような作りにすることで、初めて使う人であっても、成果物を想像しながら、実務での使い方を掴めるようになった
見せたい機能だけをデモで送れるようになり、問い合わせのたびに個別の資料を用意する必要がなくなった
会計事務所向けの習熟プログラムを、動画から1ステップずつ操作できるデモへ
Q. まず、中谷様のご担当領域を教えてください
中谷様: パートナー事業本部で、会計事務所の方々にfreeeを習熟・活用していただくためのコンテンツの企画と制作を担当しています。
freeeにはfreee認定アドバイザー制度という、会計事務所の皆さまとパートナーシップを結ぶプログラムがあります。会計事務所は、ご自身の事務所でfreeeをお使いいただくと同時に、顧問先の企業にもfreeeをご提案いただく立場にあります。つまり、事務所の皆さまがfreeeを使いこなせるようになり、プロダクトのファンになってもらうことで、事務所の先の顧問先へ広がっていくことにつながっていきます。
Q. 事務所側にとってのメリットはどのようなものがあるのでしょうか
中谷様: 認定アドバイザー制度加入後は、freeeの習熟度合い(導入スコアと保有資格数)により、5段階のランクをご用意しております。このランクは、freee税理士検索のページに事務所情報とあわせて掲載されます。
会計事務所を探されている顧問先にとっては、事務所を選ぶ際の判断材料のひとつになります。事務所の皆さまにとっては、他の事務所との差別化につながります。習熟していただくことが、そのまま事務所の信頼につながる設計になっています。
Q. その習熟を支えるのが、認定カリキュラムなのですね
中谷様: そうです。制度に加入いただいた事務所の方が、ご自身の事務所でfreeeを使えるようになるための教育プログラムとして「freee会計 認定カリキュラム」を無償で提供しています。
専用のページからお申し込みいただくと、コンテンツが送付され、基礎的な研修から順番に進んでいきます。基礎的な部分から、実際に記帳や経理をやってみる実技チェックまでを、短期集中で習得いただく構成です。修了された方は、freee税理士検索のページに修了バッジを掲載することができます。
Q. PLAINERを使い始める前は、どのような形で提供されていたのですか
中谷様: 以前は動画形式のツールでコンテンツを提供していました。ただ、動画だと1回流れていってしまうので、1つ1つの操作をきちんと止められるところがPLAINERのメリットだと思っています。
私自身、入社したときに同じコンテンツを受講したのですが、freeeを全く知らない状態で動画を一通り見ても、どこをどうやって押すのかが分からなかったんです。1分くらいの動画なんですけど、見ても全く覚えられませんでした。
PLAINERであれば、左の画面に映しながら「ここを操作するんだな」と確認しながら進められる。そこが大きな違いです。

操作できて終わりではない。何が出来上がるかまで示すことで、実務での使い方が掴める
Q. コンテンツを作る上で、意識されていることはありますか
中谷様: 最近ちょっと気づかされたことなのですが、操作方法を伝えるだけでは足りないんですね。
その操作をした結果、どういうものが出来上がるのか。自分が記帳した仕訳をどうチェックできるのか。そこまで分かって、初めて不安感を取り除けるんだと思っています。
Q. 具体的にはどのような作りにされているのでしょうか
中谷様: デモの最後に「ここは必ずチェックしましょう」といった形で記載をするようにしています。
会計事務所の方にとって、記帳は日々の業務そのものです。操作ができるようになるだけでなく、実務として回せる状態まで到達していただく必要がある。ご自身でちゃんと確認して、安心して使っていただけるところまでを意識するようになりました。
Q. カリキュラム以外での活用もされていますか
中谷様: お客様のサポート体制に応じて、お渡しするコンテンツを分けています。
サクセス担当者が付いていないお客様には、実技チェックのようにご自身で手を動かして習得いただくものまで、カリキュラムの中でご案内しています。一方、サクセス担当者が付いているお客様には、操作マニュアルにあたるものを復習用としてお渡ししています。
Q. お問い合わせ対応での活用もされているのですね
中谷様: はい。デモは機能ごとに分けて作っているので、お客様からご質問いただいた機能のデモだけをお送りすれば済みます。
以前はスクリーンショットを撮ったり、画面を録画したり、打ち合わせを設定してお見せしたりしていたので、そのたびに時間がかかっていました。そこがかなり変わったところです。
コンテンツは作って終わりではない。CSの現場に定着させるまでにやったこと
Q. 作成したコンテンツは、どのように社内へ展開されたのでしょうか
中谷様: サクセスのメンバーは、それぞれがこれまで培ってきたやり方でお客様をフォローしていました。ですので、新しいコンテンツを用意しても、すぐに全員が使うという形にはなりませんでした。
まずは個別に時間をいただいて、実際にデモをお見せしながら「こういうものが使えます」とご説明していきました。
Q. そこからどのように広がっていったのでしょうか
中谷様: 最初に使ってくれたメンバーから、これまで個別に用意していた説明資料が不要になった、という声をもらいました。お客様に見ていただきたい機能だけをデモでお渡しすれば済むようになったんです。
その実感が別のメンバーにも伝わり、自分でも使ってみようという動きが出てきました。一度使っていただくと、こういう場面でも使えるのではないか、という相談が出てくるようになるんです。そうやって少しずつ現場に広がっていきました。私から働きかけるよりも、実際に使った人の言葉のほうが早かったですね。
Q. さらに広げていくために考えていることを教えてください
中谷様: ひとつは、コンテンツづくりそのものに現場を巻き込んでいくことです。修正や更新を一緒に進めていければ、どういうコンテンツがあるのかを知ってもらえますし、自分が手を入れたものだからこそ、お客様にも届けたくなるのではないかと思っています。
もうひとつは、閲覧状況や進捗状況のデータ活用です。PLAINERでは誰がどこまで進んでいるかを確認できるので、そのデータをもとに、止まっている方へ個別にご連絡するといった運用まで組み立てていきたいと考えています。アラートのような形で通知が来る仕組みにできれば、日々のオペレーションに乗せやすくなりますね。

事務所が使いこなせたら、次は顧問先へ。パートナー経由で製品が広がっていく
Q. 今後、どのような展開をお考えですか
中谷様: 認定アドバイザーの方々から、顧問先にfreeeをご案内する際に使えるコンテンツが欲しい、というお声をいただくようになってきました。
認定アドバイザーの皆さまには、顧問先の企業にfreeeをご提案いただいています。そのときに、説明がしやすくなるようなコンテンツをご用意できればと考えています。
Q. どのような形を想定されていますか
中谷様: まだ着手できていない段階なのですが、目指しているのは、事務所の皆さまが提案の準備や、そのための習熟に工数をかけなくてもいい状態です。
顧問先にご提案いただくために、まずご自身が製品を深く理解して、説明の仕方を考えて、資料を用意して、という負担が発生してしまうと、なかなか進みません。そこをコンテンツで支えられれば、もっと気軽にご提案いただけるようになるのではないかと思っています。
Q. 最後に、今後の目標を教えてください
中谷様: 私たちが直接お会いできる事業者の数には限りがありますが、認定アドバイザーの皆さまを通じてであれば、その先に大きく広がっていきます。
事務所の皆さまがfreeeを使いこなせるようになり、顧問先にも自信を持ってご提案いただける。その状態をつくることが、私たちの仕事だと思っています。

フリー株式会社
会社名:フリー株式会社 設立:2012年7月 従業員数:1,901人 (※2025年6月末時点、連結会社の総数) 本社住所:〒141-0032 東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 21階



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